世界のボクシングと日本のボクシング

世界のボクシングと日本のボクシングとは、メジャーリーグと日本の野球以上に差がある・・・

2015年08月

フライ級での見応えのある試合

WBC世界フライ級チャンピオンのローマン・ゴンザレス(43戦全勝37KO)が元WBO・WBA王者のブライアン・ビロリア(36勝4敗22KO)とビッグマッチをする。

両者ともに、ハードパンチャーで経験豊かな戦士同士でとても見応えのあるファイトになるでしょう。ロマゴン有利なのは当然だが、今までの対戦相手で一番怖い相手かもしれない。ビロリアは破壊力があり、テクニックもあり、また経験があるのであのロマゴンを脅かすかもしれない。が、ビロリアには後半に失速するという弱点があるので、これを克服しないと後半にやられるでしょう。ただでさえ、ロマゴンと打ち合えばかなりスタミナが消耗してしまうので(あの高山でさえスタミナをそぎ落とされた)、どこまで克服できるかが鍵となるかも。ロマゴンはこの試合の後は、スーパーフライ級(どうせカルロス・クアドラスとはしないと思うが)かバンタム級にあげてほしい。

そして、もう1人のフライ級世界チャンピオン(フライ級の世界チャンピオンはロマゴンとエストラーダで充分)もタイソン・マルケス(39勝5敗28KO)と防衛戦をやるようだ。マルケスはビロリアに倒された後は少し精彩を欠いているが、あのコンセプションを2度もKOしたハードパンチャーで怖い相手だろう。

この2戦は本当に見ごたえがある。あとの2人のフライ級チャンピオンはショボイので(アムナットは井岡には力の差を見せたが、他の試合はラフファイトで地元判定が多い。井岡に至っては、ロマゴンから逃げたし、正規チャンピオンのエストラーダともやらないでしょう。井岡はあくまでも暫定チャンピオン)、この2人には本当に期待していますよ。
 
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過大評価

徳山と佐藤洋太の日本での評価は高いですが、それは日本人相手に防衛を重ねたからでしょう。日本人は日本人ボクサーを過大評価してますが、ほとんどの日本人の世界ランカーは世界ランカーの実力をもってないように思えます。そんな日本人ボクサー達を相手に防衛するチャンピオンは楽でしょう。

徳山は名護、柳光、川嶋と弱いボクサーと3回も防衛戦をしてます。佐藤は防衛があまりできなかったので弱い日本人とは赤穂としかしていないが、世界チャンピオンになる前は確か翁長、中広、河野ら(中途半端で日本でしか通用しないボクサー)に勝って評価されていたように思う。

他、岩佐や大場や赤穂等も日本人相手では滅法強いが実力のある外国人ボクサーには全く通用しない。はっきりいって、日本人チャンピオンクラスなら海外ではくさるほどいます。日本人相手に勝って評価するのではなく、それから実力のある外国人ボクサーに勝って評価されるべきでしょう。

ただ徳山は日本の世界チャンピオンの中では強いほうだ(徳山の国籍は北朝鮮から韓国に変わったのかな)。しかし、ジェリー・ぺニャロサ以下。

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タイでの敗因

赤穂とプンルアンの一戦だが、赤穂が案のKO負け。5ラウンドか6ラウンドでKOされると思ってたが、なんと2ランド。

赤穂の敗因は?

タイの気温や湿度(日本の八月の気温・湿度もたいがいです)、リングのやわらかさ等をあげている人がいますが、まずは実力の差。タイ人がタイで試合をするとなると日本に小遣い稼ぎに来るかませとは違ってそこそこの実力者が多い。プルンアンは亀田三男にKOされているが、まぎれもない世界レベルのボクサー。特に、体感が強く頑丈で、プレッシャーが強い。ラフファイトに強く、接近戦でのアッパーを効果的に打つ。一方赤穂の実力はというと、日本人が相手だから戦績はいい。ちなみに、これまでは日本人相手に18戦、他はかませ。日本人とばかりしても意味が無い。

次に、セコンドの無策さ。実力差があり、敵地でやるのに、赤穂は何がやりたいのかわからない。赤穂は、何故かだきつきばかりしていたが、プルンアンはもみあいに強いのでいたずらにスタミナを消耗するだけだし、投げを食らう可能性もある。そんなこともわからないのか? また、プルンアンはプレッシャーをかけてくるのがわからないのか? そして、プルンアンの欠点は前半のエンジンのかかりが遅いことや追い足が無いこと、接近してからでないと強いパンチが打てない等いくつかあるのだが、まったく無策。

これでは、絶対に勝てないよ。日本でも勝てない。

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