世界のボクシングと日本のボクシング

世界のボクシングと日本のボクシングとは、メジャーリーグと日本の野球以上に差がある・・・

2016年08月

世界で通用するには

名城、坂田、河野、高山、この4人のボクシングスタイルはひじょうに似ている。相手のふところに入り、手数で圧倒し、豊富なスタミナで相手を崩していく。美しさはなく、見た目は不細工だが、相手からすればとてもやりにくく、日本人ボクサーの利点を生かしたスタイルだ。

しかし、世界レベルのボクサーからすれば、こんなボクサーはおいしく、簡単に料理ができる。速いリードジャブ、入ってくればストレートやアッパーのカウンターでおこし、連打をうち、なぶり殺していく。ドネアなんかは、こんな相手を簡単に料理していた。

この中で、唯一高山だけが世界で通用している。理由は海外で世界レベルの練習を吸収し、世界レベルの相手とスパーをし、また海外で世界レベルの相手と試合をしたから、経験とひきだしが豊富になった。

関係者から聞いた話だが、高山はフィリピンのアジア一の名門アラジムで修行をしている時、日本人キラーの強打のロッキー・フェンテス(高山より2階級上)とスパーをした時、ロープの端から端まで吹っ飛ばされたようだ。また、ほとんどのボクサーが日本人とは違ってパンチがあるので、肉体改造の必要性を感じ、体感を強化し、強打にあっても耐えられる肉体を作ったと伺った。

さらに、南アフリカやメキシコ、フィリピンで数々の試合をし練習法をとりいれ、また試合をのかけひきも覚え、引き出しを増やしていった、

だから、試合中ちょっとやそっとではあわてない。ローマン・ゴンザレスと12ラウンドやりあったし、ロマゴンが嫌がっていたジョイと2回も12ラウンド打ち合い(しかも敵地南アフリカで)、フィリピンのアラジムで、ドニー・ニエテスやロッキー・フェンテス、超一流のフィリピンのアマボクサー達(日本人チャンピオン程度なら序盤で簡単にKOするレベル)とスパーや練習を一緒にしていたのだ。

河野は、先日の亀田戦で一皮むけたように見えたので、今度のコンセプション戦は期待している。これまでの相手の中では、間違いなく一番の強打の持ち主だ。コンセプションは30歳を超え、またタイソン・マルケスに2連続KO負けをするなどして、峠を越えてはいるが、河野の勇気のある決断は評価したい(井岡とは大違い)。ただ、八重樫のように玉砕戦法ではなく、しっかりと勝つ可能性のボクシングを練って、挑んでほしい。

   
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日本人キラー同士の一戦

この前のプルンアン・ソー・シンユー対マルロン・タパレスの一戦はとても面白かった。両者、パンチがあり、上下の打ち分けがうまく、敵地でも戦う、本物の世界ランカーだからだ。

プルンアンは、50戦以上のキャリアがあり、28歳という油ののったボクサーで、赤穂をあっという間にKOしたのはまだ記憶に新しい(亀田三男にはボディでKO負けしたが)。一方、タパレスも8ヶ月前に大森から4回もダウンを奪い、たった2ラウンドでKOしてしまった。

プルンアンは相変わらずプレッシャーがきつく、マルロンは下がりながらの展開となり、プルンアンが5ラウンドにボディでダウンを奪い、ペースを握ったかのように見えた。が、続く6ラウンドにタパレスは左でダウンを奪い返し、試合がわからなくなった。そして、11ラウンドに連打から左ストレートで吹っ飛ばしてタパレスがKOしたのです。あの打たれ強いプルンアンを倒すところ、やはりタパレスはパンチがある。大森は、タパレスのパンチがあたる度に倒れていたもんな。

タパレスは、前回の大森戦も日本で戦いKOし、今回も敵地タイに乗り込んでのKO勝ち。同じバンタムでも日本の誰かさんとは大違い。

 
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