世界のボクシングと日本のボクシング

世界のボクシングと日本のボクシングとは、メジャーリーグと日本の野球以上に差がある・・・

2016年11月

前回は弱い日本人相手の戦績はあまり関係ないと書きましたが、あまり日本人と試合をしなかった日本人ボクサーも何人かいます。

たとえば、チャコフ・ユーリ(後にユーリ・アルバチャコフ)と辰吉丈一郎です。ともに、強かったので日本人が対戦を嫌がったのでした。辰吉の場合は、デビュー戦に日本ランカーにオファーを出したが、すべて断られ、韓国ランカーと試合をしたと聞いてます。そして、4戦目で当時日本チャンピオンの岡部と初めて試合をしたのだが、日本チャンピオンを子ども扱いしての4ラウンドKO勝ち。その後は、目の怪我でブランクがあったり、家族ができて練習をしなくなり、また陣営がおかしくなったこともあり、薬師寺に負けてしまいました。28戦の中で日本人との対戦がこの2つだったのですね。戦績は20勝7敗1分とパッとしませんが、弱い日本人やロートル相手に戦績を作った山中よりは立派な戦績でしょう。

そして、ユーリの場合もやはり日本人が嫌がったようでずっと対戦相手は外国人。そして、当時日本チャンピオンだった渡久地との対戦が決まるも、渡久地がジムともめ失踪(本当のことはわかりません。ユーリが怖かったという説もあり)し、空位のタイトル戦も多くの日本人が嫌がる中、水野が名乗り出るも、簡単に1ラウンドKO。その後日本チャンピオンとしてタイトル戦をしなくちゃならないが、相手がいず狭間というボクサーが挑戦したが4ラウンドKOし、その後返上。その後、小林をKOし、失踪した渡久地と試合をすることとなったが、大人と子供の差でサンドバッグのように滅多打ちし、渡久地はあわれに何回も倒され、危なげなくKO。ユーリは、24戦中日本人相手が4回だけ。

辰吉もユーリも、日本人とばかり試合をしていたらとんでもない戦績になっていたでしょう。
 
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以前、日本で天才と呼ばれ東日本新人王になり、日本ランク2位だったボクサーがフィリピンの1勝11敗のボクサーに負けたことをコメントか記事で書いた。

そして、今日OPBFバンタム級の防衛戦で井岡ジムの山本がヤップに5ラウンドでKOされた。戦績だけ見ると、ヤップは24勝(10KO)12敗で山本は18勝(15KO)4敗で、山本のほうが強そう。しかし、山本の18勝は日本人かかませが相手。そして、ヤップの12敗はほとんどがフィリピン人(日本人にも負けてますが、山口戦と向井戦は完全にヤップの勝ち)が相手。

日本人相手に20勝0敗のような戦績を作っても、フィリピン人の10勝20敗には勝てない(かませは除く)。それほど、日本人のレベルは低い。前出の天才と呼ばれた日本人より、フィリピン人に1勝しているフィリピン人の方が強いのである。

ヤップも、日本人では敵なしの岩佐をKO寸前まで追い込み(あの自信家の岩佐がレフリーストップでもおかしくないとコメント)、100年に一人の逸材と言われた池水(辰吉が言ったのかな?)に圧勝し、世界戦の経験豊富な久高にもレベルの差を見せ付けた。だから、今回の山本にもKO勝ちしても全く普通なのですね。しかし、フィリピン人の中ではパンチのないヤップがKOしたということは、判定では勝てないと思い、アグレッシブに行ったのでしょう。

思うに、日本人相手の戦績はあてにならないですね。日本チャンピオンですら、海外に行けば雑魚ですから。だから、日本人が相手の場合は5勝か7勝で1勝にするとかしないと、強さが見えてこない。日本人相手に10勝や15勝するより、本物のメキシカンに1勝するほうがよほど価値がありますよね。
 
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ボクシングにとって、ディフェンスはとても重要です。そのディフェンスで神業を見せたボクサーといえば、パーネル・ウィテカやメイ、ハメド、そして天才児ウィルフレッド・ベニテス(超至近距離でヒットマン・ハーンズの連打の嵐にさらされながらも上体の動きだけでかわした)の名が浮かぶ。また、少し古くなるが日本人で一番のハードパンチャーの藤猛を空転させたニコリノ・ローチェ(117勝4敗)もディフェンス・マスターですね。

その他、マーク・ジョンソンやミドル級からヘビー級までかけあがったジョームズ・トニーの二人の防御もすごい。ともに、防御力があるので上の階級にいっても対応ができた二人でしょうね。

しかし、日本人ボクサーはこれらのボクサーの真似は絶対にしないほうが’いい。できるはずがないからだ。川島や辰吉でさえ世界レベルではめったうちにされるほどだ(川島はペニャロサに滅多打ちにされている。その他の世界戦の相手は弱すぎ)。

だが、防御に関しては凄いお手本となるボクサーがいる。前の記事で出てきたアイク・クォーティとリカルド・ロペスである。この二人のガードとブロッキングは真似るべきである。パーリング等へんに動かさず(フェイントにひっかかるので)、きちんとブロックすることを心がけ、地道に練習すれば日本チャンピオンレベルのパンチはほとんどもらわないようになるだろう。

ただ、ブロックはたんに腕をおいておくだけではない。当然、パンチを見て対応しなければいけない。ストレートの場合、フックの場合、ボディ・アッパーの場合等、ブロックする位置や角度を変えなければならない。が、これらをきちんと教えられる日本人トレーナーはほとんどいない。だから、日本人ボクサーはディフェンスがへたすぎて、簡単にKOされるのでしょう。

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本場アメリカ、メキシコ、フィリピン等には世界チャンピオンの日本人ボクサーのはるか上のレベルのボクサーがたくさんいます。

そして、アフリカのガーナからも稀にすさまじいレベルのボクサーが出てまいります。例えば、アイク・クォーティ。クォーティはあのデラホーヤとの伝説の戦いが有名ですが、韓国の朴政吾を4ラウンドでTKOした試合には衝撃を受けました。当時、日本には吉野と佐藤といった日本では最強でハードパンチャー(今の日本のボクサーとは比べられない強打)がいたのですが、吉野と佐藤のパンチが朴にはきかず逆に強烈なKOを食らったのです。そんな頑丈な朴が、クォーティに左手一本で、左ジャブだけで4ラウンドでやられたのです。

他、1990年前から活躍したナナ・コナドォもかなり強かった。あのウィラポンをたった2ラウンドでKOしています。それも、ウィラポンが27歳と若い時にです。またナナ・コナドゥはテキニシャンのヒルベルト・ローマンにも勝っている。ハンドスピードがやたらと速いのが特徴です。

この2人以上にインパクトがあったのは、アズマー・ネルソンですね。なんといっても、戦った相手が超凄かった。ウィルフレッド・ゴメス(11回KO勝ち)、サルバドール・サンチェス(15ラウンドTKO負け)。ネルソンのボクシングはキャリア前半は荒々しいファイトが目立ったが、徐々に細かなテクニックを習得し、野獣のパンチ&スピードに、テクニックが備わり、鬼に金棒状態となっていったのでした。

ちなみに、ナナ・コナドォは“ガーナの超特急”、アイク・クォーティは“バズーカ”、アズマー・ネルソンは“プロフェッサー”と呼ばれてました。
 
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