世界のボクシングと日本のボクシング

世界のボクシングと日本のボクシングとは、メジャーリーグと日本の野球以上に差がある・・・

2017年10月

世界チャンピオンのその後

日本人ボクサーに勝って世界チャンピオンになったボクサーのその後は、どうなのでしょう?

例えば、平仲の最後の相手のモーリス・イーストは次戦でコッジにTKO負けをし、畑山の最後の相手のジュリアン・ロルシーは、次戦でラウル・バルビに負け、佐藤修に勝ったメジクンヌは1度防衛した後強打者マヤル・モンシプールにKO負け。

越本をKOしたルディ・ロペスは池(池はその前に越本に負けた)に判定負け。川嶋と名城を下したクリスチャン・ミハレスはダルチニアンに失神させられた。井岡を一方的に破ったアムナットはカシメロに序盤でKO負け。

川島の最後の相手のジェリー・ペニャロサ、新井田の最後の相手のローマン・ゴンザレス、佐藤洋太の最後の相手のシーサケット達は、その後世界の一線級で戦い続けました。

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日本人の未踏の地

よく日本人はボクシングには向いていないと記事にしますが、理由は皆様もご存知でしょう。体型(日本人は頭が大きいので、同体重になれば体が小さく、手足が短い)、スピード、パワー、体の強さ、そういったハンデがあるのに、それを補うトレーニングをトレーナーは知らない、といったようにひじょうに難しい。

しかし、世界チャンピオンは多いじゃないかとよく反論されますが、その世界チャンピオン達の階級は、欧米人が極端に少ないライト級以下の階級で、2000年以降のその階級の世界チャンピオンのほとんどはマッチメイク力で奪い取った世界チャンピオンがほとんど(その階級の主なボクサーはタイ人、フィリピン人、インドネシア人、メキシコ人なので、日本のマネーが強い)。

ヘビー級はいうまでもなく、ウェルター級も日本人は一人もチャンピオンが出ていないし、ミドル級も竹原のみ。

日本人はオリンピックでもメダルをとっているいるので、大きな体格の人がボクシングをすればとれるのではないか?という声を聞くが、それも難しいでしょう。リオのメダリストを例に出すと、日本人の多くのメダリストは女子(女子レスリングと女子レスリング)と男子柔道によるものが多いと気づくでしょう。これらが、41個のメダルの中で19個をしめ、あと競泳の7個と、体操の3個、バドミントンの3個となり、パワー系・スピード系がほとんどないのです(もしくは欧米人がこぞって参加する競技で取ったものは少ない。その中で400Mメドレーで日本人で初めて金をとった萩野は凄いでしょう)。

ヘビー級は絶対に太刀打ちできないので省きますが、ウェルター級(66.68kg以下)を例にとると、普段70kg~75kgの日本人アスリートが、レナードやメイウェザー・Jrのような動きができるとは思えないのですね。動きが鈍重でなめらかさがなく、体が硬いのでダメージの蓄積も重なりやすく、後半はさらに劣化と、そんなイメージしかありません。

今の日本ランカーや日本チャンピオン達、有川や坂本達では底辺レベルなのは言うまでもないが、他の日本人アスリートが仮にボクシングをしていたとしても、世界レベルには達しないでしょう。

それにしても、ミドル級で唯一世界をとった竹原は凄いとしか言いようがない。当時の世界チャンピオンのカストロは98勝4敗(4敗の中にはロイやテリー・ノリスへの負けがある)とおばけのようなレコードだったので、テレビ中継が深夜放送しかつかなかったと記憶している(勝つわけがないから)。カストロは竹原を完全になめていたが、それでも偉業を達成した竹原は凄いでしょう。最後に細くしますが、村田が対戦したエンダムとレベルが違いすぎるのは言うまでもありません。

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