世界のボクシングと日本のボクシング

世界のボクシングと日本のボクシングとは、メジャーリーグと日本の野球以上に差がある・・・

2018年02月

夢の対決 シーサケット対エストラーダ

その階級でのNO1とNO2との戦いには、通常の世界戦の数倍気持ちが高ぶります。いつもは、アメリカ人を始め、欧米人、またはメキシカンや南米のボクサーがここに絡んでいる。近年、マニー・パッキャオという怪物が、マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレス、オスカー・デ・ラ・ホーヤ、ミゲール・コット達を打ち破り、アジア人で初めてアメリカ、いや全世界で注目を浴びました。

2000年以降、世界チャンピオンが乱立し、世界チャンピオン同士で戦い、その階級でNO1を証明しなければいけない時代に突入し、その流れに取り残されたのは全ての日本人ボクサー達。

例えば、現在のバンタム級は ゾラニ・テテが1番、続いてライアン・バーネット、その下に岩佐をKOしたハスキンス、山中をKOしたネリ、マクドネル達がいます。

強かった時の内山のスーパーフェザー級には、その上にはガンボアやブローナーがいて土俵にすら立てなく、さほど強くないコラレスに簡単にKOされました。

前置きが長くなりましたが、今回スーパーフライ級でビッグイベントがアメリカで行われます。スーパーフライ級の現在のNO1は、タイ人のシーサケット・ソー・ルンヴィサイ。

シーサケットは、デビュー戦こそ八重樫に敗れたが、2013年にWBC世界チャンピオンになって以来、メキメキと強くなり、昨年は46戦全勝だったローマン・ゴンザレスを破り、再戦ではなんと4ラウンドKO勝利。

NO2とされているのは、誇り高きメキシカンのファン・フランシスコ・エストラーダ。このメキシカンは、2012年には当時無敵のロマゴンを苦しめながらの判定負けを喫したが、その後強敵ブライアン・ビロリアを文句なしの判定勝ち(当時のフライ級ではビロリアがNO1)。

その翌年には、当時全勝だったミラン・メリンドを破り、そしてロマゴンを追うべくフライ級にあげWBAを手に入れ井岡の上のスーパーチャンピオンに君臨し(井岡は100%勝てないので対戦を避けたと言われてます)、ロマゴンがスーパーフライ級にあげたので、自らもスーパーフライ級にあげたのです。スーパーフライ級では、クアドラスを破り、NO1への挑戦権を得たのです。

現在、スーパーフライ級はこの2人以外にも、アンカハス、既に負けたロマゴンやアンカハス達がからもうとして、盛り上がったのです。

さらに、個人的に見逃せないのはエストラーダが2012年にロマゴンに敗れて以来、臥薪嘗胆を誓って戦い続け、今回はその全てがぶつけるという怖さ。発端は、エストラーダがビロリアを破った直後に、マカオの会場で、なんとロマゴンから 「もし私にリベンジしたいなら、112ポンド(フライ級)で私にチャンスを与えてほしい」 と対戦オファーをもらったのだが、スーパーフライ級にステージが変わり、実現直前にロマゴンがまさかのKO負け。

前評判では、シーサケットのパワーでしょうが、エストラーダのハートの強さは半端ではありません。エストラーダが、前半シーサケットのパワーをしのぎ、中盤から手数・スピードで圧倒できれば試合は面白くなるでしょう。それには、サイドからの攻撃を軸にした攻撃、ディフェンスも常にサイドにまわり連打を許さないことが鍵でしょう。

この2人はこれまで強敵を退けてこの頂上対決のステージにあがりました。展開、どちらが勝者などは難しいですが。確実に言えるのは世界のトップレベルの戦いになることです。
 
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日本と世界の差は大きすぎる

私は野球が好きなので、よく野球選手の対談等をyoutube等で拝見します。特に好きなのが、投手では江夏投手や野茂投手や桑田投手、最近ではダルビッシュです。

おそらく2000年以降の日本球界NO1投手はダルビッシュでしょう。そして、ダルビッシュはメジャーに行ってからも進化し、いい影響を日本の野球界に与えています。

ダリビッシュがよく言っているのは、日本のトレーニングが遅れていることです。走りこみは不要で、30mダッシュを数本で言いといってます。理由は、遅筋が優位になり、せっかくつけたいい筋肉がそぎ落とされるからですね。ちなみに、ダルビッシュはトレーニング方を大谷に伝授し、大谷は成長し165キロの速球を記録したようです。

ダルビッシュは、メジャーと日本のプロ野球のレベルの違いを色々言ってます。パワーとスピードが全然違うことや、日本のプロ野球は全く認められておらず、日本でどれだけ活躍してもそれはカウントしてもらえないようなのです(私がよく日本人に勝っても意味がないというのと同じ)。

そして、一番興味深かったのは気持ちです。日本のプロ野球の場合は田中将大が先発なら「今日はマー君だかあら勝てない」となりますが、メジャーならたとえバーランダーが先発でも、8番バッターのソトでさえ「今日ホームラン打ったる」「あいつ俺にスライダー投げると、危ないぞ」とがんがん強気なのです。

これって、世界のボクシングと日本のボクシングに似てないでしょうか? パワーやスピードが全く違うこと、日本のマスコミが流すほど日本人は認められてこと、気持ち・勇気が全然違うこと等、そっくりでしょう?

日本では野球はとてもさかんで、競技人口もかなり多いです。そんな野球でさえ、世界とはこれだけの差があるのです。ボクシングの場合は、まださらに深いです。ただ、日本人は欧米人のいない軽量級では勝負できますが、フィリピン人ボクサーやタイ人ボクサーが世界で戦うのと異なり、ずっと世界から逃げていれば、軽量級でも勝負できなくなっていくのでは?と危惧してしまいます。

日本のトレーナー達は超低レベルで日本人ボクサーは超弱くパートナーにも不自由なので、日本人ボクサーはどんどん海外でトレーニングをすればいいかと思います。幸い、昨年全日本新人王になった某ボクサーもそれに気づき、現在海外でトレーニングをしているとも聞いてます。

そのボクサーは、数年後には世界チャンピオンになれるでしょう。そして、何を学ぶかによって日本限定の世界チャンピオンではなく、世界で戦える世界チャンピオンになれるはずです。

日本と世界の差は、とてつもなく大きいのです。

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最強ボクサーの負ける時

とんでもなく強いボクサーは過去何人もおり、そんなとんでもないボクサーでも負けることがありました。

例えば、マイク・タイソンがダグラスにKO負けした時は衝撃が走りました。当時のマイク・タイソンは、ボクシングだけではなくどんな格闘技者と戦っても絶対に負けないと信じられていた存在だったのです。そんなタイソンが無名の格下ボクサーにKOされたのです。

また、メキシコの英雄フリオ・セサール・チャベスも91戦目にして初めて負けた時も衝撃が走りました。あの鉄の顎と言われたチャベスはダウンまでしてしまったのには驚きました。

悪魔王子と呼ばれたナジーム・ハメドがマルコ・アントニオ・バレラに負けた時もわが目を疑いましたね。確かにバレラは強いですが、当時のハメドはまさに天才で最強でしたから。数々の日本人ボクサーをKO・粉砕したバスケスですら、子ども扱いしましたから。そんなハメドを一方的に、バレラは打ちのめしました。やはり、バレラ、エリック・モラレス、マルケス兄とこの辺のメキシカンは世界レベルでもさらに飛びぬけた神レベルなのですね。

このようにどんな強いボクサーでも負ける時があるのですが、負けなかったメイウェザーはやはり伝説のチャンピオンですね。

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