世界のボクシングと日本のボクシング

世界のボクシングと日本のボクシングとは、メジャーリーグと日本の野球以上に差がある・・・

2018年07月

日本人歴代最強ボクサー

日本人歴代ボクサーは、最強は誰でしょうか? 



5位は現役最強の井上尚弥で、4位が防衛日本記録の具志堅用高。

3位は日本一のテクニシャンの渡辺二郎(26勝18KO2敗)です。大学までは日本拳法をしていたので、デビュー当時で既に日本では無敵でした。だから、全日本新人王決勝では後の世界チャンピオンの小林光二をたった1ラウンドでKOしております。

渡辺二郎は、強い南米ボクサーを相手に防衛したり、息のいい韓国人を簡単にKOしたり(海外防衛)してますが、1番印象に残っているのはパヤオ・プーンタラットとのWBA・WBCの統一戦ですね。ただ、渡辺二郎の所持していたWBAが統一戦を認めていなかったので、渡辺二郎がリングに立った時点でタイトルが剥奪されたので幻の統一戦となったのでした。

1位と2位はもう決まってますね。2位は大場チャンピオン(35勝2敗1分)。世界チャンピオンになる前から、花形進、スピーディー早瀬、中村剛、海老原博幸等の強豪達との戦いでどんどんレベルがあがっていきました。

そして、世界チャンピオンになった後も花形進、オーランド・アモレス等の強豪を退け、その後は伝説となったチャチャイ・チオノイとの一戦であまりにも壮絶な逆転KOへとつながって行きます。しかし、試合後の不幸のためこの試合が最後になり世界チャンピオンのまま旅たったのです。

1位は満場一致でファイティング原田さん(56勝23KO7敗)です。ファティング原田さんは、当時7人しか世界チャンピオンがいない時代で2階級制覇し(フライ級とバンタム級)、フェザー級も普通に制覇しかかったのです(3度ダウンを奪ったし、KOだったが、レフリーとジャッジのせいで引分けにされた)。

加えて、当時PFPのトップ3に入っていたエデル・ジョフレ(72勝50KO2敗4分)を2度も破ったのです。エデル・ジョフレはあまりにも強すぎて黄金のバンタムと呼ばれたのです。その異名通り、ジョー・メデルやビセンテ・サルディバルをKOしており、負けたのはファイティング原田さんに対してだけなのです。

ファイティング原田さんの時代は、ジュニア階級もなく、団体も1つしかなかったので、世界チャンピオンになるのが難しく、白井義男さんが敗れてからファイティング原田さんが世界チャンピオンになるまでに8年もかかったのです。

世界チャンピオンの価値は、今とは比べられほど高く、本当のチャンピオンだったのです。

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パッキャオ対マティセの予想

今週末に、マニー・パッキャオとルーカス・マティセの試合があるが、正直興味はない。

パッキャオ(59勝38KO7敗2分)は実質10階級制覇のレジェンドだし、マティセ(39勝36KO4敗)も2階級制覇のハードパンチャーと顔ぶれは申し分ないのだが、両者ともとっくに峠を過ぎたボクサー。

パッキャオは現在39歳で7年前のモズリー戦頃から明らかに落ちてきているし、マティセも35歳で峠をとっくに過ぎている。ドネアもすっかり変わり果てた姿でリングに登場しているが、この二人もそうなっている。

 

動画を見た限り、マティセ有利かと思いきやパッキャオは意外とパワー系に強い。掛け率通り、パッキャオの勝ちを予想します。

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かませ犬の作り方・なぜタイ人ボクサーなのか?

2017年に福原がタイで負けた時、日本人ボクサーのタイでの世界戦は0勝23敗1分でした。

しかし、2017年6月初旬段階のタイ人の日本で戦績は2勝80敗。

こうした現象がおこるのは、弱くて勝てるタイ人をかませ犬として日本に呼ぶからでしょうね。それでは、なぜタイ人ボクサーはかませ犬として呼ばれるのか?

これは、タイ人ボクサーは安く呼べるということともうルートができているからでしょう。フィリピン人の場合は、パンチがあるので日本人が間違って倒される心配があるから、タイ人の方が重宝がられているということもあるでしょうね。

日本人ジムと日本人ボクサーは強いボクサーより弱いボクサーと対戦したいという傾向があり、お互いの利益がかち合います。

ところで、かませにも数パターンがあります。経歴査証(亀田次男の相手の戦績がおかしかった例もありました)、負け役(プロモーターから試合前に言われている)、ボクサーでない人を小遣い稼ぎで連れてくる、などです。

これって、ボクシングファンや視聴者等を馬鹿にしてますよね。

ちなみに、現在スーパーフライ級の世界一のシーサケットもデビュー戦はかませとして日本のリングにあがりました。かませとして日本に来た詳細は、youtubeにもあがってます。

シーサケット曰く、「仕事を探してバンコクにやって来た。ボクシングをやるつもりは全くなかった。」「日本でアルバイトをしないかと言われた。それが八重樫との試合だった。」「当時はボクシング経験は全くなかった。ろりゃあ負けるよね」「それからサイトーンジム所属の選手となった。しかし、お金がないから、ナコンルンアンプロモーションに15万円で売られた。」

と一般の方が聞くと、日本やタイのボクシングに対して嫌悪感を示すようなインタビューですが、この業界では通常の会話なのです。

この時の試合の背景を少し詳しく説明します。八重樫はプロ12戦目でシーサケットはデビュー戦です。八重樫は、アマで既に70戦やっており既にボクシング経験は約10年でシーサケットはボクシング経験はなくバンコクにアルバイトを探してやってくると、日本に行けとといきなり言われて八重樫の対戦相手にしたてあげられました。

また、八重樫は既にOPBFチャンピオンにもなっており世界戦もやった後にそのへんの素人のタイ人と試合をしたということでしょう(タイのプロテストの実態はわかりませんが、おそらくいい加減でしょう)。

こんなかませを呼ぶのは、協栄ジムや大橋ジムだけではなく、多数の日本ボクシングジムはやっております。

日本人ボクサーの後援会の方達は、ジム側にタイ人ボクサーを呼ぶことに対しては意義を唱えてほしいですね。もしくは、日本ボクシング協会は戦績にはタイ人ボクサーとの対戦は除外にするなど何らかの処置をとってほしいものです。

おそらく、日本人は日本に来るタイ人だけ見て「タイ人ボクサーって弱い」と思っておりますが、タイにいるタイ人ボクサー達は普通に強いですよ。逆に、タイでは日本人ボクサーをかませと思っているかもしれません。

最後に、日本人ボクサーとの対戦でウィラポンが印象に残っておりますが、ウィラポン自身は別の動画で辰吉・西岡・長谷川の3人で一番誰が強いという問いに「1番は辰吉。試合をした時は能力的に落ち始めていたが、全盛期はまさに最強だった。」と言っております。

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