大晦日のWBO世界スーパーフライタイトルマッチで、井岡一翔が福永を3-0の判定で破った。
多くの人は、福永が善戦し井岡の攻めに物足りなさを感じただろう。
しかし、技術のあるボクサーや動体視力のいい人がこの試合を見れば、井岡の圧勝でほとんどのラウンドを井岡がとっていたことがわかるだろう。(115-113をつけたジャッジは、ボクシングを知っているのだろうか?)
逆に、素人や技術の低いボクサーは、井岡の試合を見るのは難しい。
福永は積極的に見えたが、なぜもっと徹底的に攻めなかったのか?これは、井岡がわざと攻めさせていたからで、井岡のカウンターの気配があり、行けなかったのだろう。
序盤福永は攻めてポイントを取っているように映ったが、実際井岡はパンチを殺していてクリーンヒットは僅かだった。
中盤から井岡は完全に福永のパンチを見切り、コンパクトにパンチを当てていたが、後半敢えて倒しに行かなかった。
その理由は、カット等の負傷を恐れていたのだろう。そして、アンカハス対策として色々試したかったのだろう。
井岡の前足は、常に福永の前足の外側に置ていた。そして、福永が入ろうとするとノーモーションの右を当てていた。
お互いパンチを探っている時は、井岡は目線を相手の目から胸や腹に移したりし、目でのフェイントも使い、福永を攪乱していた。
派手なKOをするボクサーは強く見えるが、穴がある事が多い。逆に、井岡のように防御が良く、引き出しの多いボクサーは、強く映らない。
今回の試合は、いいアンカハス対策になったでしょう。
アンカハスと、技術戦になるかと思うが、好勝負は間違いないと確信した!

にほんブログ村