先日、日本ボクシングコミッション(JBC)は実行委員会を開き、5月に行われたプロボクシングの興行に出場した2人のナイジェリア人が申請された選手とは別人で、プロライセンスを持っていなかったことを発表した。

実際に試合に出たのは、日本国内に在留している素人(プロボクサーライセンスを所持していない)だった。

両選手とも1ラウンドでKO負けを喫した。



今回のプロモーターは、元世界王者で外国人選手のプロモート経験も豊富な平仲会長と、仲介役でタレントのボビー・オロゴン氏。

長年、試合管理業務を担当してきたJBCはなぜ、偽者を見抜けずに、あっさりとだまされてしまったのか??

この2人と平仲氏は、前日の計量で顔を合わせているはずです。顔写真をチェックしたと思うが、おそらくアフリカ系の人の顔はみんな同じに見えて、違いがわからなかったのでしょう。

しかし、パスポートの確認をすれば一発でわかることなのだが、パスポートの確認をしなかったのでしょうね。

日本在住のナイジェリア人が仲介したのだが、なぜか平仲会長が騙された被害者のような記事もあったが、「パスポートの確認をしなかった自分が悪い。なぜ、こんな簡単なことができなかったのか?」と感じた。

また、替え玉として出場した素人は、“興行ビザ”を取得せずにやっつけで出場したのでしょうね。(入管法に違反)

それ以上に、素人がリングに上がってプロボクサーとボクシングをするのが問題。下手すれば、リング禍になっていたのだが、その素人もよくリングにあがったと思う。

今後、平仲会長の処分だけでなく、どうすれば替え玉事件が起こらないか、システムや段取りを決めるべきでしょう。(外国人ボクサーは、外出する時パスポートか在留カードを携行する義務があるので、計量の時に確認すれば良いだけの話)



実は、2001年にも替え玉事件があった。その時は、佐竹の相手のタイ人が全然違うボクサーだった。

ただ、代わったタイ人は素人ではなくプロボクサーだったので、7ラウンドまで行ったのだが。

22年ぶりに起こった替え玉だが、発覚していないだけでもっと起こっている可能性もあるでしょうね。



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