世界のボクシングと日本のボクシング

世界のボクシングと日本のボクシングとは、メジャーリーグと日本の野球以上に差がある・・・

日本人ボクサー

コロナで今後のボクシング・ビジネスは変革に迫られている

最初に、ボクシングの興行の仕組みを簡単に説明致します。

一般的には、興行主(プロモーターやボクシンジム会長等)が試合を企画・マッチメイク・運営します。

興行の収入は、入場券料、テレビ放映があれば放映料、スポンサーがいれば支援金等が収入になり、そこからファイトマネー、会場費、広告宣伝費、タイトルマッチの場合は承認料等支払われる仕組み
になっているのです。

ちなみに、日本人ボクサーの一般的なファイトマネーは4回戦であれば6万円、6回戦~8回線がが10万円~20万円、日本タイトルマッチで30万円~数百万円、世界戦で500万円~3,000万円ぐらいとなっております。(ファイトマネーは全てが本人に入るわけではなく、マネージメント料(最大33%)を所属ジムに支払わなければならない)

そして、今まで日本人ボクサーのファイトマネーの最高額は辰吉(対薬師寺戦)で1億5千万円以上と言われております。



海外では、フロイド・メイウェザー・ジュニア対マニー・パッキャオで、メイが300億円以上、パッキャオが100億円以上稼いでおります。

アメリカでは、ペイパービュー(有料放送)の収益が莫大な額になり、それがファイトマネーに計上されるので、一部の人気ボクサーのファイトマネーが日本とは桁違いの額になるのです。

ボクシングジムの収入は、練習生からの月謝、興行収益となるのですが、現在新型コロナウィルスの為、ボクシング興行は中止となり自粛している状態です。

しかし、先日愛知県や東京で無観客で試合を行っております。

無観客ですが、大会関係者や選手の為に感染防止対策をしなければならないので、非常に手間がかかったと思います。抗体検査、マスクやフェースガード着用、密集を防ぐための仕切り、消毒など。

おそらく、大赤字だったでしょう。テレビの放映権料や入場券料がなく、会場費やファイトマネーだけが出て行きますから。後楽園ホールでの興行では、2試合のタイトルマッチもあったので凄い額(1,000万円前後)の出費だったのかと思います。

それでも、どこかのジムが先駆けてやらないとボクシングは衰退していくし、ボクサーも収入がなくなってしまいます。



ただ、今後は赤字覚悟でやっていけば先が続かないので、無観客や入場者制限(三密を防ぐ)でも何らかの形で収入を得るシステムを確立しなければなりません。

例えば、youtubeを使ってライブ配信をしたり、インターネットを使って不特定多数から寄付金や激励賞等を視聴者から募ったり、オンラインで選手のグッズやトレーニングウェア、トレーニング機器、健康食品など売る等。

これまでとは比較にならないほど、youtubeなどの動画、ツイッター、ブログを活用し情報発信が必要でしょう。

動画発信は、試合だけでなく世界レベルの選手同士のスパーも発信できるし、練習内容も発信できます。体重の落とし方の指南もできます。それらを通じて、有料会員制度を確立するのもありでしょうね。

そして、そういったビジネスを確立したジムが今後生き残っていくでしょう。ボクシング業界は、非常に古い体質で、これまでなかなか変革ができなかったので、良いきっかけとポジティブにとらえて、様々なビジネススタイルを広げていってもらいたいと思います。

これを乗り切って、また以前のように多くの興行が開催されるのを待ってます!


※世界のボクサーと日本人ボクサーとの壁(世界の戦いに入っていけない日本人ボクサー)
http://www.maywetherj.work/archives/53009851.html

※日本人ボクサーがプロテイン利用で強くなった記事
http://www.maywetherj.work/archives/53709251.html 

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消えた日本人ボクサーのホープ達

しかし、多くは努力型の日本人ボクサーにあっさりとやられてしまうホープが多いのです。

鬼塚のトレーナーとして知名度がある古井哲は、デビュー前からジムが争奪戦を繰り広げるほどのホープでした。(ボクシング版江川事件)

そして、鳴り物入りでデビューしたが6戦目でかませ犬のジャッカル丸山に簡単にKOされ、その後は
鳴かず飛ばずで最後は六車にKOされ、引導を渡されました。

デビュー前にメキシコシティで武者修行をしたのだが、現役世界チャンピオンカルロス・サラテとのスパーリングで自信喪失し練習を怠るようになり、女遊び、飲酒、喫煙等を日常茶飯事に行い努力不足の為、三流ボクサーで終わったのでしょう。

また、高校チャンピオンとして鳴り物入りした名護明彦は15戦目で戸高秀樹に挑みましたが全く精彩を欠き、完敗。その後も、徳山に挑戦したものの手数が少なすぎてこれまた完敗。

名護は、戸高戦前に日本チャンピオンになった試合で素晴らしい右フックを連発し、関係者からの評価はとても高かったし、大方の予想では名護が勝利し世界チャンピオンに君臨すると疑わなかったのでした。



アマチュアで全日本大会準優勝の実績をひっさげて、プロデビューしたのは石原英康も世界に届かなかったのです。

デビュー戦でノンタイトルながらいきなり日本王者スズキ・カバトを破って世界ランカーに入りしました。

しかし、3戦目で日本王座セレス小林に挑むがプロの洗礼を浴びたのです。その後、WBA暫定王者決定戦までこぎつけるが、11ラウンドTKO負け。リターンマッチも敗北し、引退しました。


 
帝拳から辰吉2世と呼ばれてデビューした高校三冠の金内豪はも3戦目でつまずきます。その後、連勝を重ね日本チャンピオン決定戦までいきますが、杉田竜平にKOされて引退しました。

金内も高校チャンピオンとして騒がれましたが、距離が短く、耐久力がなく、後半の失速等弱点があり、そこを杉田につかれ最後は右ストレートでのKO負けでした。

皮肉なことに、古口をKOしたジャッカル丸山や六車卓也、名護の連勝をストップした戸高、石原にプロの洗礼を浴びせたセレス小林、金内に引導を渡した杉田と、いずれも才能がない努力型ボクサーだったのです。

Hard work beats talent!
努力に勝る天才なし!



※世界のボクサーと日本人ボクサーとの壁(世界の戦いに入っていけない日本人ボクサー)
http://www.maywetherj.work/archives/53009851.html

※日本人ボクサーがプロテイン利用で強くなった記事
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伝説の試合・辰吉対薬師寺の舞台裏

日本人ボクサーがパンチ力がなくディフェンスが弱いのは本人トレーナーが駄目という意見をよく聞くのですが、それは事実でしょう。

では、一体いいトレーナーとはどんなトレーナーでしょうか? 約25年前に行われた、伝説の試合・薬師寺対辰吉丈一郎の時のマック・クリハラの行ったことを知れば、おのずと見えてくるでしょう。

1994年のことですが、WBCバンタム級チャンピオンに薬師寺が君臨し、その暫定チャンピオンには絶大な人気と実力を誇った辰吉が暫定チャンピオンでした。しかし、当時はほんとんどのファンや関係者は辰吉が勝つと思っていたのです。それほど、役者が違っていました。

が、蓋を開けると薬師寺が見事に判定で辰吉を打ち破ったのです。実際は辰吉のほうが強いのですが、それ以上に両陣営の実力の差が大きかったのが結果となって表れたのです。簡単に言えば、マック・クリハラほどのトレーナーは日本にはいなかったのですね。マックはボクシングに関する全てに詳しかったようです。

例えば、ランニングなどのコンデショニングは大学でみっちりと学び、栄養学を含むトータルコンデショニングの技術と理論にも習熟している。だから、薬師寺の試合前のメニューは油・醤油・塩・胡椒・味噌・ソース・化学調味料等は一切排除されたまずい食事になるようです。

ちなみに、マック・クリハラもそのメニューを薬師寺と一緒に食べたそうです。困難をボクサーと共有しようとしてのことだろうか? マック・クリハラはランニングも薬師寺と一緒にしていたようだし、酒・喫煙もしなかったようです。(ボクサーにしんどいことを押し付け、自分は酒・煙草と不摂生な日本人トレーナーとは大違いです)

練習面はというと、基本的には長所を伸ばす方法だが とにかく基本にはうるさいようです。世界チャンピオンであろうと、フットワーク、パンチの打ち方、ジャブ(ジャブは様々なジャブがある)等徹底的にさせ、なぜ必要かをきちんと理論的に説明をする。また、試合前はスパーリングの数が尋常でない量になり、かなりきつくなるが、ピークの後は疲労を残さないよう計算が細やかなよう。一方、辰吉はおそらくオーバーペースだったと思います。だから、1ラウンドに左手を剥離骨折したのでしょう。

また、戦略面もやはり相手を分析していますね。辰吉の試合はリチャードソン戦とラバナレス戦しか見ていないとのことだが、辰吉が4ラウンド以降失速することや左目がはれやすいことを見極め、そこからファイトプランを組み立てていったようです。

また、辰吉が左フックをよく打ってくる傾向があるので、それに対して左ジャブを最短で打っていくことや辰吉の連打の恐怖心を除く為、ロスでは辰吉に似たタイプで階級が上のボクサーとスパーリングを重ねさせ、恐怖心を取り除いたようなのです。



現にあの試合で、辰吉は失速したし左目がかなりはれました。左ジャブもよく当たっていたし、辰吉の連打をよくガード(よくパンチを見ていた)していました。

対して、辰吉陣営は大久保トレーナーが2日前?からいきりたって、薬師寺陣営に怒鳴ったり(散々挑発していたのは、辰吉陣営なのに)、また試合当日の試合前セレモニー時に親指をたて挑発をしたりし、セコンドを急遽外されたのです。辰吉陣営は、あまりにもお粗末でした。

だから、マック・クリハラは「辰吉は才能はあるが、頭が足りない。フルラウンド戦うことを前提とした戦略をたてられない。構成力もない。攻めるだけで基本的な防御技術を使い分けることができない」っと辰吉・辰吉陣営を酷評したのです。

両陣営の差は、さらにたくさんあると思うがざっとあげただけでもこれだけあるのです。思えば、パッキャオはローチと組んでから飛躍したし、薬師寺もマック・クリハラと出会ったから辰吉に勝てたのでしょう。

イグナシオ・ナチョ・ベリスタインやアルトゥール・クーヨ・エルナンデスを見れば、トレーナーがいかに重要なのかわかるでしょう。

※世界のボクサーと日本人ボクサーとの壁(世界の戦いに入っていけない日本人ボクサー)
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※日本人ボクサーがプロテイン利用で強くなった記事
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世界チャンピオンの価値

前回では、日本では強かったボクサーが世界戦でまったく歯が立たなかった例をとりあげました。

実力不足なのはわかりますが、なぜこのような惨敗になるのでしょうか?

その理由の1つは、経験でしょうね。例えば、ファイティング原田さんの初挑戦の時は19歳でありながら28戦目でしたし、大場チャンピオンも初挑戦時は29戦目でした。花形さんはなんと40戦目。

アマでたいして試合もせず、プロでも弱い日本人やかませのタイ人・フィリピン人としか試合をしないのに、簡単に世界挑戦するので(しかも空位や強くない相手) 尊敬されない世界チャンピオンが量産されるのでしょう。

関光徳さんなんかは、日本でも東洋でも無敵でしたが、世界チャンピオンになれなかったのです。(東洋タイトルは徐やハミト等強豪を破っての12回防衛) 

関光則さんの戦績は、62勝35KO11敗1分6無効試合と74戦も戦ってます。しかし、フライではポーン・キングピッチの技巧に破れ、フェザーではシュガー・ラモスの強打にやられました。

その後は、またもや強豪のビセンテ・サルディバルが立ちはだかったので 不運にも世界チャンピオンにはなれなかったのでした。

当時は、JBCはWBCを認めていなかったので世界チャンピオンはWBAのみ(JBCは1970年1月よりWBCを認可)だったし、今のようにジュニア・フライ級、スーパーフライ級、スーパーバンタム級等なかったのです。

今では考えられないぐらい世界チャンピオンになるのは難しかったのです。

最近の日本人で、仮に世界チャンピオンは一団体でジュニア階級無し(今のスーパー階級)で 誰が世界チャンピオンになれるでしょうか?

渡辺二郎か井上ぐらいでしょうか? 具志堅でさえも難しかったのでは?

重ねて言いますが、関さんや原田さんの時の世界チャンピオンになるのはとても難しく、だから世界チャンピオンの価値は、それは計り知れないほど重かったのです。



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やっと見つけた注目の日本人ボクサー

ほとんどの日本人ボクサーは、非力でパワーとパンチ力がなく、すぐに倒され、試合がひじょうにつまらないのです。

しかし、日本人ボクサーの中で今私が応援しだしているボクサーが2名いるのです。(木村や井岡や辰吉次男も応援してます)

そのボクサーは、2名ともアマチュアで但馬ミツロと赤井英五郎です。

但馬ミツロは、アマではトップクラスなので有名だと思います。ワタナベジムなどにも出稽古に行って、日本ランカーや日本チャンピオンを子供扱いにしているので、プロになってもすぐに日本チャンピオンにはなるでしょう。

ブラジル人との混血のせいもあり、ハメドのような動きをしたりしてディフェンスの勘はひじょうに良く、重量級とは思えないスピードで出入りをしたり、連打を打ちます。ほとんどの試合は、KOかRSC(レフリーストップ)で勝ってます。

下の動画は昨年の国体の準決勝です。完全に試合中に遊んでますね。


 
但馬ミツロは大学時代はライトウェルター級でしたので、ウェイトで体を作って増量したのでしょうね。(またはブランク中に体重が増加した。現在ライトヘビー級まであげてます)

もう一人はミドル級の赤井英五郎。浪速のロッキー赤井英和の息子だけあって、豪快な打ち合いをします。

赤井のいいところは体が強靭なところです。おそらく、アメリカ生活(12歳からアメリカで生活)の時に、アメフトやバスケをしていたので体が鍛えられたのでしょう。

ボクシングは2014年から始めたので、まだ雑なところが多く技術的にはイマイチです。しかし、ハートが強くパワーがあり、前述しましたが体が強靭です。これらは、日本人ボクサーのない部分なので、注目してしまうのも仕方ないでしょう。



日本人プロボクサーは、但馬を見習いスキルを身につけ、赤井を見習い思い切りパンチを振りましょう。

2人とも年齢を重ねているので、プロ入りはしない可能性が高いですね。ひじょうに残念です。


※世界のボクサーと日本人ボクサーとの壁(世界の戦いに入っていけない日本人ボクサー)
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